霰粒腫・麦粒腫(ものもらい)

俗称『ものもらい』と呼ばれるものです。
瞼がはれたり、瞬きする時違和感があったり、痛んだりします。
一般に感染(人からうつされる)すると言われますが、感染しません。
瞼の細菌感染で他人からうつったりしません。
治療は、点眼(目薬)・飲み薬・塗り薬で行います。症状が激しい場合、切開する場合もあります。切開手術を行えば1〜2週間で治ります。
当院で切開手術は、原則月曜日を除き常時行っております。
理由は、火曜日が休診のためで、月曜日には積極的には行っておりません。

麦粒腫

麦粒腫は細菌に感染することで起きる急性の化膿性炎症です。
まぶたの一部が赤くはれる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は俗に「ものもらい」といわれる目の病気のひとつです。まぶたに硬いしこりができる霰粒腫(さんりゅうしゅ)も、ものもらいと呼ばれることがありますが、これは別の病気として区別されています。

霰粒腫

霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、まぶたの裏に近いところにあるマイボーム腺に慢性的にできる腫瘤です。
症状はまぶたに痛みのない腫瘤が出現し、痛みや異物感、目やになどはありません。
目の表面は涙の膜で覆われているが、この涙がすぐに乾燥してしまわないようにその上層には油の膜があります。
この油を出す腺は瞼の内側、ちょうど目と接する部分にあり、霰粒腫とはこの部分に炎症がおきて肉芽腫と呼ばれる肉のかたまりができる病気です。
瞼が腫れるのですが、徐々に大きくなる場合と急激に大きくなる場合があります。

霰粒腫切開手術

霰粒腫切開手術について

切開するにあたり、局所麻酔注射を行います。 
その後、外来処置室にて、切開手術となります。

1.結膜側(まぶたの裏側)を切開します、表面には傷はのこりません。
2.皮膚側を切開します。表面に切開線ができるため、縫合が必要となります。
1週間後に抜糸します。
・手術後は軟膏を塗り眼帯をして終了となります。
・当日は、シャワーのみで洗顔、洗髪、スポーツ、飲酒などは出血、腫れ予防のために控えて下さい。
・薬の処方は化膿止めと炎症を抑える薬と痛み止めが処方されます。
・翌日診察が午前の場合は眼帯をしたままで来院してください。

よくある質問

Q:切開手術は痛いですか? 
A:眼瞼にする局所麻酔は痛いですが切開中は痛くありません。

Q:皮膚側から切開する場合傷跡は残りますか?
A:2週間から1ヶ月で傷は目立たなくなります。

Q:小学2年生ですが切開手術はできますか?
A:中学生以上が適応と考えています。

Q:診察当日の切開手術は可能ですか?
A:できません。一度診察してからの予約治療になります。

Q:手術時間はどの位ですか?
A:消毒から切開手術終了まで、15分~20分位です。