老視とは
老視とは、遠くを見たり近くを見たり、自由にピントを変える力が衰えることによって起こるもので、近くのものを見る際に困難をきたした状況をさします。昔から俗に「老眼」と呼ばれています。
老視の症状
老視の症状としては、
・本や新聞の字が見えにくくなる(とくに夕方や雨の日など薄暗いところで)
・眼が疲れやすい
・頭痛、眼痛
・肩こり
・近見作業中に遠くを見る時や、遠くから近くに目を移した時にピントが合いにくい
などがあります。
老視の原因
老視の原因は、人間の老化現象です。
だれでも近くのものを見る時は、眼の中にある水晶体というレンズを厚くしてピントを合わせてものを見ますが、年とともに眼の中にある水晶体の弾力性が失われて硬くなってしまい、充分な調節ができなくなるのが原因です。
老視の治療法
老視の治療法としましては眼鏡やコンタクトレンズで調節力の衰えを補います。老眼鏡には、近用のみのタイプ(単焦点レンズ)と遠近両用タイプ(多焦点レンズや累進焦点レンズ)があります。
比較的長時間の近見作業が多い人は、近用のみのタイプを使用するほうが疲れません。
遠近両用タイプはレンズの上の部分で遠くを、下の部分で近くを見るようにデザインされています。近視でかつ老眼の人には大変便利なのですが、近見時には眼鏡の下方に視線をずらさなければいけない、はっきり見える視野が狭いので目が疲れやすい、また、階段を降りる時はどうしても視線が下にずれるため、足元が見えにくくて危ないという欠点があります。